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古いレコードの汚れ

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レコードの汚れとは?

レコードの溝をクリーニング-補足
2008-10-10


レコードの汚れ

レコードの汚れの正体がわかるとクリーニングをする上で対策が見えて来ます。

約30年前のレコードをクリーニングして、汚れの正体がわかってきました。




レコードの汚れ 基本的に汚れは次の3つに分けられます。

  • 水溶性の汚れ : 水で溶けるもの(水彩の絵の具のように)
  • 油性の汚れ   : 油に溶けるもの(油絵の具のように)
  • 水にも油にも溶けない汚れ : 砂や石などの無機質なもの


汚れ

レコードの汚れの中で、レコードにとって一番困るのが石などの硬い物質です。

石などの汚れと油が混ざると取れ難くなります。

たとえば、砂浜で砂のお城を作って波が来ると簡単に崩れますが、油で固めた砂は壊れにくくなります。

タンカーの油漏れ事故などでも、油にまみれた砂は固まったままになります。


レコードの溝の砂を取るには最初に油の除去が必要です。

でもプラスチックに油性は禁物ですから、ここで洗剤を使うことになります。

洗剤によっては、プラスチックに影響を与えますから洗剤の選択が重要です。




ペットの毛や糸くず(繊維系)の汚れ(ホコリ)

繊維
繊維


ふんわりした汚れは、簡単にブラシなどで取り除けますが、これに油成分が混ざっていると取りにくくなります。

ペットの毛など油を含んでいるものは吸着します。

毛の太さとレコードの溝の幅は、ほぼ同じ大きさですから、毛は溝に入ります。

絨毯、寝具、衣類などからも細かい繊維は室内のホコリになります。

※毛や繊維系のホコリは針に多少ついても音質影響は少ないが、多くなると確実に音が濁ってきます。

※油を含んだ毛や繊維系のホコリは水に溶けませんので、ブラシか洗剤で洗い流しで落とします。




土などの鉱物系の汚れ

レコードの土、鉱物系汚れ
レコードの土、鉱物系汚れ

レコードの土、鉱物系汚れ
レコードの土、鉱物系汚れ


プラスチックのような比較的柔らかいものと最高に硬いダイヤ針の接触では、レコードや針が減らないと言う説があります。

確かにこれだけでは、磨耗は少ないと思われますが、ここに小石などの硬い物質が挟まるとお互いを磨耗させます。


メーカーが発表している針の寿命は、短く感じますが条件が悪いと磨耗を早める事は確かです。


空気中に土の成分があると言っても目視では見えませんから、ピント来ませんが、
例えば

・土が多い公園の付近の住宅では、風が公園側から吹いてくると室内に積もったホコリがザラットします。

・昔行った桜島で夜に噴火があり翌朝はホテル周辺が白くなっていました。

・子供のころですが日本海の冬には、たまに黄砂で雪が黄色くなった事もありました。

・建築現場の付近でも一時ですがホコリが多くなります。

※小さな砂などの鉱物は思った以上に遠くまで飛散します。



プラスチックより硬い鉱物は、乾いたままでレコードを擦ると傷の元です。
鉱物系は洗剤などで濡らした方が、キズをつけることが少なくなります。

※布ヤスリを洗剤で濡らした方が、研磨力が落ちるのと同じ理由です。

※土や鉱物系の汚れは水に溶けませんので、洗剤で洗い流して落とします。

※針や溝を傷め、スクラッチノイズの原因ですからこれは確実に除去がお勧めです。




植物系の汚れ

最も有名なのがスギ花粉でしょう。

※ブラシで落ちる範囲ですが、残っているとカビの原因です。

※洗剤で洗い流して落とします。



油性系の汚れ

レコードの油性汚れ

油性系は、機械油(鉱物油)と植物性、動物性、それと皮脂などがあります。

鉱物系は、幹線道路沿線や機械工場付近で多くなります。

植物性は、てんぷらや炒め物をすると室内に多くなります。

動物性は、ラードや手あか(皮脂)などで、指紋はレコードに付きます。

油煙:ロウソク、タバコなどの煙に含まれています。(かなり落ち難いものです)

※油系は水に溶けませんので洗剤がないと落ち難くなります。

※台所で使われる一般的な中性洗剤は主に食器に付く植物系の汚れ落としが中心です。

※手荒れ防止に中性洗剤が使われていますので、手あかなどの皮脂は落ち難いのが一般的です。

※脂など古くなると酸化して普通の洗剤では落とし難いのでバイオ系で落とします。




蛋白系の汚れ

レコードの汚れ

レコードに食べこぼしや唾液が飛まつした場合は、カビの原因となります。

古いレコードでは、ほとんどカビが発生している時が多いようです。

※カビはバイオ系洗剤で綺麗に除去出来ます。

※古くなると普通の洗剤では落とし難いのでバイオ系で落とします。



その他 レコードの汚れ

鉄サビは鉄道沿線で多くなります。

ゴム系は幹線道路付近で多くなります。

※水に溶けませんので洗い流しで落とします。

整髪料は室内のエアコンでかなり遠くまで運ばれます。

接着剤の働きをしますが洗剤で落とせます。




まとめ

実際に溝のゴミを目視してゴミの種類を判別は困難です。

但し、保管環境で推定はできます。レコードの使用中に附着した汚れ以外は、保管した空気中の成分でその汚れが決まります。

洗剤の選択では、すべての汚れに対応した物はありませんので、

提供している洗剤では次の対応をしています。

一般的な場合はウエットのAタイプ、タバコのヤニなどはBタイプ

古いカビやたんぱく質などは丸洗いのBIO-Vをお勧めしています。

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なぜジャケットに入れて保管しても汚れる

レコードのジャケット
レコードのジャケット

昔からレコードを内袋ビニールカバーに入れてからジャケットに入れ、ジャケットを外袋ビニールカバーに入れて保管が一般的と思います。

セット物は、さらに紙の箱に入っている場合もあります。


箱に入っているのは、比較的状態が良いのですが、箱に入っていないのは中のレコードが、ホコリだらけやカビが生えていたりします。

30年前のレコードでビニールが汚れていないのは箱入り以外に無いほどでした。

但し、ラックなどで密閉して保管してあったりしたものは綺麗です。


この原因は、ジャケットやビニール袋の開封部が同じ方向にあったことです。

ジャケット内部や外部の温度変化が気圧変化を起こしています。このため長い間にジャケット内に空気の流れが出来ます。

結果として静電気が起きてレコードにホコリを定着させます。



ジャケットの外ビニール袋には、ジャケットの口をふさぐ形で入れるのが良いようです。

ジャズ喫茶などでも手間がかかりますが、このように丁重に保管している例があります。