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マッキM-39

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マッキM-39 

1926年にアメリカ、バージニア州で行われた
シュナイダー・トロフィー・エアレースのチャンピョン機です。
パイロットはM・D・ベルナルディ。

この頃の日本は
昭和初期でまだ先進国から飛行機を輸入してその技術を吸収していたころで、
残念ながら航空機の国際舞台には登場していません。

 シュナイダー・トロフィー・エアレースは
1913年にフランス人が始めた
水上機の国際エアレースです。
イタリア、アメリカ、イギリスが、国の名誉をかけて軍や航空機メーカーが競いあいました。
現代のF1カーレースみたいなものですが、
観客の動員数や人気はそれを越えるものだったようです。
シュナイダー・エアレースは20年くらい続きました。
途中、第一次大戦で中断した時期もありますが、ほぼ毎年開催されました。
マッキM-39
プリント販売

 イタリア、マッキ社
設計技師
マリオ・カストルディ
傑作「マッキM-39」は、
フィアット社製の水冷800馬力エンジンを搭載。
エンジン冷却用のラジエターは機体から出っ張らさせずに、主翼の表面に配置しています。
これは空気抵抗を減らしてスピードを上げるためです。
機体は木製骨組みに合板張り、エンジンまわりのカウリングはアルミ製。
スピードは時速約390km。
イタリアの前回の優勝は1921年、念願の優勝トロフィーを手中に収めることができました。

 この時代のエアレース機は1機か数機位しか作られていないものが多く、
スピード最優先で設計され組み立てられているので、
機体の形がとても個性的なものが多いのです。
戦闘機にはない繊細な美しさがありますね。
マッキM-39も設計技師マリオ・カストルディのセンスがストレートに感じられるデザインです。
カストルディはエンジニアですが、このM39を見るとアーチストでもあったなと感じます。
いかにもイタリア的なスマートで洗練されたデザインです。
マッキM-39
長 6.7m  幅 9.2m  高 3m

速度 394km/h  重量 1600kg

エンジン water-cooled Fiat V-12 engine 出力 800 hp