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環境意識の難しさ
2002.1.16
いつも感じるのですが、60代以上の方には環境意識が薄い方が多いようです。
そうでない方も多いですが、どうも切実さが感じられない方が多い。
この年代の方々は成長期には自然食物と天然素材の家に住み、おいしく安全な水を飲んで、人工添加物のない食べ物、石鹸さえも貴重だった入浴、どちらかと言えば寄生虫が怖かった、そんな基本的に汚染されていない世代なんですよ。
だから寿命も長いし元気な方が多い。
でも私みたいに1950年代以降に生まれ育った世代は、環境汚染まっただ中で成長してきたのです。
今のご高齢者より平均寿命も長くはないだろうと、うすうす感じている。
シックハウスだって、クローズアップされてきたのはここ数年です。
こういう問題は、マスコミはあまりネタにしないし、できない。
そんなことしたらスポンサーであるメーカーを敵にまわすことになる。
広告料で商売しているところには、手が出せない分野なんです。
メーカーもだまっているわけじゃないが、コスト(材料費など)を比較すると、化学物質の方が安いし、工場で量産しやすい、大量生産向きだから、どうしてもそちらに傾く。
それに見た目きれいだから、消費者もそちらを買う。
安いし、きれいだし、簡単、便利とくれば、消費者が買うのも無理はない。
結局メーカーも多くの社員と家族、そして株主のためにも急には方向転換できないわけ。
新しい素材に変えるには工場設備から変えなきゃいけないから膨大な資金もいるし、なおさらだ。
もし仮に覚悟を決めて企業が方向転換しても、消費者がほんとにそれを買ってくれるか?だからね。
「やっぱり安くてきれいな化学物質がいい」という消費者が多けりゃ、とんでもない結果になる。
そこまで経営者は決断できないわけです。
それにあと任期も残り少ない、何年かがまんすれば事なきで終わるけど、ここで経営が傾いたら退職金もでないと考える経営者。 こういう場合が多いです。
企業も政治もこういう方がトップにいると、お先真っ暗です。大丈夫ですか?あなたの会社?
公共関係は特にこの風土が強いですね。まあ、仕方無い。チャレンジより失敗しない事を重視する組織だし、それでオマンマ食えるんだから、無理することはない。それが大きな問題でもあるわけ。
現実、私が仕事で関係している企業は環境問題に真っ向から勝負しているところが多いですが、どこも苦戦しています。
理由は、消費者の方々が環境に対する危機的な現実を知らない。
天然素材が良いと言っても、やはりある程度は量産しないとコスト(材料費)は下がらない。
現状ある人工素材と較べるとやはり高い値段になっている。
だから消費者も敬遠する場合が多い。
よほどしっかりと環境問題を勉強している方は別ですが、ご自身やご家族に重症のアトピーやアレルギーの方がいなければ、あまり考えないでしょう?
それに、Kさん宅のようにライフスタイル全体を見直さないといけないとなると、これは大変なんです。
壁だけ塗りかえれば済む話しではないからね。
この辺りが、環境問題を取り巻く環境の難しいところ。
やはり消費者がしっかり情報収集して知識を持ち、NOと言うことが一番強いし早いです。
かつて某大手食品メーカーがいいかげんな対応をして、企業イメージが地に落ちましたが、一度消費者の信頼を裏切るとたいへんです。今だにスーパーでもこの企業の製品はあまり並んでいないですね。
納得できない物は買わない、こういう人が百人に一人いれば、世の中変わります。どうです、あなたも?
それから政府のトップが動くことです。
結局、現実を知らない消費者が多く、知らず知らずのうちに加害者兼被害者になってしまう場合が多いわけです。
一番の被害者は子供でしょう。
私なんか娘に言われましたよ。「こんな日本にしたのは大人の責任だから、なんとかしろ」まったくその通り。
必要なのは少しづつ出来るところから軌道修正することです。
ご家族にアトピーやシックハウスの症状のお子さんがいるお母さん、これから出産予定の方、みなさんが頼りです。
年寄り、おじさん、オヤジは環境意識がイマイチなんだなあ。
景気悪くてそれどころじゃないって事もあるけど、環境や健康は新しい成長産業でもあるのです。
だってお金があっても病気じゃたいへんでしょう?
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