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06.10.19
抗菌とは何でしょう?
その前に、なんで抗菌試験なのか? について…
皮膚保護クリームと言う物がありまして、名前は書けませんが…
皮膚保護クリームは何かというと「手荒れ肌荒れを防止する」ハンドクリームのようなもので、主に医療現場や食品工場などで使われています。
なぜ医療現場や食品工場で皮膚保護クリームを使うかと言えば、
医療現場では院内感染防止など、食品工場では食中毒防止のために、手洗い消毒を頻繁に行います。
手には雑菌が多く(これは自然なことなのですが)、例えば悪い菌が手に付くと、その菌が増殖して増え、あちこち手が触れるとその悪い菌がバラマカレルわけですね。
つまり、悪い菌が手から拡がるわけです。
これが院内感染や食中毒の原因のひとつなのです。
そんなわけで、院内感染防止や食中毒防止のために、手洗い消毒が重要になるわけです。
手洗い消毒には問題があります。
一日に何度も手洗い消毒すると、皮膚が乾燥してしまい手荒れしやすくなります。
手荒れしないように、作業前に皮膚保護クリームを塗っておくと、保護膜が皮膚をガードして手荒れしにくくなるのです。
そのような皮膚保護クリームに抗菌力があったらいいなと言う意見が多く、それなら試しに抗菌力試験をやってみましょうかと言う事で、とりあえずどんなものか試験してみたわけです。
抗菌とは、
微生物が発生したり、成育したり、増殖つまり増えることを抑えることです。微生物を増やさない作用ですね。
似たような言葉がいくつかあります。それぞれ意味が微妙に違います。
殺菌とは、微生物を殺すこと。
除菌とは、洗浄などにより微生物を除去すること。
静菌とは、微生物の活動や増殖を抑えること。
下記のように行います。
寒天培地という微生物が増殖しやすい素材の上に微生物を一滴垂らして、その変化を見ます。
下の画像は、一滴垂らした大腸菌が1時間後に増殖した様子です。
ブランクとは、寒天培地そのままと言う意味です。
寒天培地の上で、大腸菌が一気に元気よく増えたわけです。
下の画像は、寒天培地の上に皮膚保護クリームを塗って、同じようにテストしたものです。
大腸菌の増殖が抑えられています。これが抗菌力です。
皮膚保護クリームの抗菌力です。
下の画像は、黄色ブドウ球菌で上記と同じ試験を行ったものです。
ブランクでは、黄色ブドウ球菌が増殖しています。
皮膚保護クリームを塗った場合、黄色ブドウ球菌の増殖は抑えられています。抗菌力が効いています。
以上のように、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの微生物は、成育する条件が整えばあっと言う間に増えてしまうわけです。カビのようですね。
大腸菌や黄色ブドウ球菌が調理のときに食材に付いていたりすると、短時間で一気に増えてしまうわけです。食中毒に注意です!
いろいろな微生物は人の手から食材や他の人へ移り、あちこちで増殖します。
つまり、よく手洗い消毒すると、感染が防げるわけです。
調理場や食品工場、医療現場などでは、手洗い消毒を頻繁に行い微生物の拡散や増殖を防いでいます。
家庭の台所では、衛生に注意して、よく手洗いしたり、調理したものは直ぐに食べる、冷蔵庫に入れるなどの注意が重要です。
栄養や温度などの環境が整うと、菌は一気に増殖して増えてしまいます。夏場は特に要注意です。
たった1時間で上記の画像のように菌が増えるので、お弁当や一晩置いた料理は要注意です。
抗菌力のあるクリーム
抗菌力があるクリームを手に塗っておくと、手の菌が増殖しにくくなるわけで、院内感染や食中毒防止に有効でしょうか?
効果の度合いはまだ分りませんが、今後に期待しましょう。
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