雑学のーと ビジネスIT > 契約書・取引規約のポイント

契約書・取引規約のポイント

2011年11月3日

 ビジネスで取り引きを始める時、契約書を交わす場合がある。取引規約と言う場合もある。口約束でもメモ書きでも約束は約束で守らなくてはいけないが、約束事を記録に残し、誰がいつ見ても誤解が生じないようにしておく事が契約書や取引規約を作る目的だ。

 契約書や取引規約が無くても、双方が善良かつ良心的に対応していれば何の問題も無いわけで、そういう取引関係は多く、いくらでもある。
しかし、契約書や取引規約を盾にして、強引に権利を主張してくる業者もいるので、契約書や取引規約を作る場合は慎重に検討しなくてはいけない。中には悪意を込めて契約書や取引規約を提示してくる業者もいるので、惑わされず冷静沈着に対応したほうがいい。

 取引規約・契約書で決めておく事が重要だが、一般的には下記のような内容を決めておく。(物販の場合)

瑕疵(かし)・・・瑕疵とは通常の仕様を満たしてない不完全なこと。数が足りない、傷がある、不良品など、不完全があった場合にどうするかを決めておく。
よくあるのは発注に対して、納品数が足りない事だ。納品後何営業日以内に納入業者に報告して速やかに対応させる事を契約書や取引規約に記載しておくとよい。
外箱の破損や不良品も同様だが、どちらに原因があるかにより費用負担者が異なる。対応としては良品交換が一般的だが、送料負担をどうするかなどを決めておく。

支払い・・・月末に集計して、翌月末日までに指定の銀行口座に振込む、というような支払方法を決めておく。こわいのは不渡手形だ。

価格・・・品名、ロット数、価格などを決めておく。

発注発送・・・発注方法、発送日や納品日の連絡、その方法などを決めておく。最近はメール連絡が一般的だが、FAX連絡の方が確実で便利な場合もある。

納品形態納品期日・・・ダンボール箱に何個入れて納品するとか、同梱する書類や外箱に表示する内容などを決めておく。納品日は発注日から何日以内かを決めておく。予期せぬトラブルも想定して、両者共に余裕を含めておくこと。

送料・・・送料はいくらか、送料負担はどちらか、いくら以上は納品側が送料負担するなどを決めておく。

数量・・・1回注文の際の数量は何個か、1個でも発送するのかなど。

在庫・・・「納品側は在庫切れしないこと」と書かれる場合が多いが、その場合は在庫切れ損害賠償が生じる事もある。在庫数に限りがあるなら、しっかりその数を規定しておくこと。楽観は禁物だ。

委託・・・納品側が在庫管理や発送業務を外部委託する場合もあるので、その際には発注側の承認を得る等の約束事を決めておく。

機密保持・・・機密保持は当たり前だが、双方の機密情報や顧客の個人情報などの機密保持に関して決めておく。
個人情報に関しては、機密保持の為の情報管理者を定め、漏洩や紛失、破損、改ざんを防ぐ保管方法等を決めておく。

変更等・・・仕様変更など、パッケージやデザインを変えたいとか、生産終了など、何らかの変化が生じる可能性がある場合に、事前に連絡するなど決めておく。

禁止事項・・・お互いの利益に絡む事で、これは困るから止めてくれと言う内容だ。よく話しあって決めなくてはいけないが、折り合いつかなければ妥協せずに取引しないほうがいいだろう。後々ごたごた揉める事が多いので、楽観は禁物だ。

解除・・・取引を解除し終わらせる条件。契約書や取引規約違反や破産、不渡手形、営業停止、取引解除申し出などの条件を決めておく。取引期限を決めておく場合、取引解除を通知する期日なども決めておく。

損害賠償責任・・・契約書や取引規約に違反した場合の損害賠償に関して決める場合がある。納品遅れなどにより損害が出た場合等に適用される。努力目標ではなく金銭が絡んでくる内容だ。

・契約書や取引規約に書いていない事は、その都度両者協議して決める事になる。


 契約書や取引規約は双方の利益確保が目的でもあり、一方的に押し付けられるものではないが、現実には立場の弱い方が泣くこともある。
たまにある話しだが、メーカーに販売業者から新規取引のオファーがくることがあり、販売業者は取引規約を提示してこれでどうだとメーカーに迫るわけだ。メーカーは売りたい気持ち一杯なので、その取引規約を丸呑みして受け入れてしまう。当然だが取引規約は販売業者に有利な内容なので、取引が始まってから問題が起きるとメーカーが不利となる。
というわけで、売りたいのは山々でも、契約書や取引規約は冷静に判断しないといけない。

ありがとうございました。