2012年3月28日
さて、17年間使用したカーCDチェンジャーの分解だが、これがメカ本体だ。製品の外ケースから取り外した状態だ。
メカで使用している板金は殆ど亜鉛メッキ鋼板のプレス板金だ。気になるような錆や汚れは殆ど見当たらない。実にきれいな状態だ。
開発段階で行った環境加速試験による錆具合に比べれば、新品同様と言っていいような状態だ。
このカーCDチェンジャーはほぼ密閉構造なので、製品外部との通気があまりないため、ホコリや汚れた空気が入り込みにくい。だから汚れにくいのだが、更に分解して内部がどうなっているのか興味津々だ。
これは、メカ本体を防振しているゴム製のエアダンパだが、ダンパーの外観は良い状態だ。亀裂や変形は無く、触感では弾性もしっかりしていて良好な状態だ。
カーCDは、自動車の振動をうまく防振しなければいけないので、ダンパーがしっかりしていないとサーボ系がうまく機能しない。防振機構の要であるダンパーは重要パーツの一つだ。
ゴムは空気中のオゾンや排気ガス、温度湿度等の影響により劣化する性質があるので、17年間を経てヒビ割れたりボロボロになっていると思っていたが、予想外にキレイで良好な状態だった。これも密閉構造のおかげだろうか?
このゴム製エアダンパは、走行中の振動を受けて3軸方向に変形する構造なので、ゴムとしては厳しい使われ方なのだ。案外ゴムは耐久性が良いと言うことだろうか。
このカーCDチェンジャーの防振機構は、メカ全体をバネでぶら下げた状態にして、ダンパーとしてゴム製のエアダンパーを使用している。車の走行中に受ける振動やショックを、防振機構で吸収してメカに伝わらないようにして、メカを安定させる構造だ。家の耐震性で言うなら家全体をフローティングさせる免震構造と同じなのだ。
他のパーツはどうなっているのか? つづく
ありがとうございました